2020年10月12日

いい映画いっぱいあるのに! ~ HOUSE


日本を代表する映画監督といえば大林宣彦氏

残念ながら2020年4月に逝去されましたが、多大なる影響を日本だけに留まらず世界中に残された名監督ですね。なんて知ったかぶりで言ってますが、実は私、最近になって大林作品デビューを果たしたとこでして。

噂には大林宣彦作品は独特の台詞回しや映像実験で熱烈なファンも多いと聞いておったのですが、特にこの劇場用映画デビュー作の『HOUSE』は強烈で変態チックな映像趣向にめまいがするほどでしたよ。


内容は、夏休みに田舎のおばちゃまのお家に遊びにやってきた少女7人が次々姿を消していく。実はおばちゃまが住む家は未婚の少女を喰べる恐ろしい家だった!とうホラーファンタジーなのです。

主演の池上季実子がとてつもなく美少女で、劇中のあだ名である「おしゃれ」が嫌味なく似合う可憐な少女なのです。

池上季実子以外の6人の少女は正直パッとしない垢抜けなさ&イモ臭さ満載なのですが、それぞれ「マック(食いしん坊故に胃袋を意味する英語とマクドナルドから)」「クンフー(空手の達人)」「スウィート(ふんわりとした雰囲気の乙女な少女)」など、個性的なあだ名が付けられていて、そのあだ名に負けないだけの存在感をそれぞれに放っているのです。

さらに彼女たちに負けない存在感を放つのは、高校の先生である東郷圭介役の尾崎紀世彦。今以上に濃ゆいもみ上げに太い眉毛、そしてバケツにお尻を突っ込むおちゃらけキャラ。登場シーンは少なめですが、いつ姿を現すんだ!と心待ちにしてしまうほどに愛すべきキャラなんです。


とにかく登場人物たちの個性が豊かすぎるほどでここには書ききれないのですが、普通の作品なら浮いてしまうであろう彼らの個性を難なく受け入れられてしまうのは、それまでCM業界で活躍していた大林宣彦監督の強烈な映像実験の成せる技なのではないかと勝手に思っております。

突然挿入されるアニメーションやイラスト、ストップモーションや強引な編集など、登場人物たちの個性すら霞んでしまうほどのやりたい放題。

呆気に取られつつ、ハイテンション&ハイカロリーな展開は見ていて飽きないのです。

世界中にもファンがいるほどのオカルト映画。

ポップなおもちゃ箱のような作品ですが、意外にもこれがゾッとする場面もあったりでしっかり怖い。そして、肉体が滅んでも誰かを思う気持ちははいつまでも残り続ける・・・というメッセージが込められた愛に溢れた作品でもあるのです。

中々気軽に手が出る作品ではないですが、ぜひぜひご覧ください♪

●『HOUSE』(1977年)
  • 監督大林宣彦
  • 出演池上季実子/大場久美子/南田洋子

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