徳島で活躍するカッコイイ大人に”カッコイイ秘訣”を訊く新企画『カッコイイ・オ・ト・ナ』!
記念すべき第一回目のカッコイイ大人は、NPO法人アクア・チッタ理事/事務局長・株式会社ユニフォーク代表取締役社長の岡部斗夢さん!
特別対談
Maya(以下、M)今回は、株式会社ユニフォークの代表取締役社長兼、NPO法人アクア・チッタの理事で事務局長をされている岡部斗夢さんにお話をお伺いしたいと思います。お願いします!
岡部さん(以下、岡)お願いします。
M3月24日の『POLUの大感謝祭』にお邪魔させていただいたんですけれども…(参照)ありがとうございました。すごかったですね!
岡その節はありがとうございます!すごかったですね!たくさん来て頂いて!
MPOLUさんの出番が来る前とか整理券でたくさんの方が並ばれていて…徳島来て、あれだけの行列見たの初めてです。
岡想定外にたくさん並んでくれて嬉しいやらビックリしたやら。これ大変やぁーっと思いながらも、最高の盛り上がりでPOLUのラストライブを締めくくれてホッとしました。
事業のコンセプト
M2つの事業で活動されていると思うんですけど、㈱ユニフォーク、NPO法人アクア・チッタ、こちらの事業内容やコンセプトを教えてください。
岡㈱ユニフォークっていうのが、事務服とか作業服とか、企業向けの「制服」を扱っている会社になります。アクア・チッタは、この万代中央ふ頭という県有地にある水辺の倉庫街を「新しく開かれた街にしたい」という想いで活動してるボランティア団体です。2005年に立ち上げたんですけど、ボランティアさん、ご来場者さん、この地域に興味を持ってくれた皆さん等々、本当にたくさんの方々の支えがあって、ここまでやって来れた活動です。
Mすごい!私は徳島に一昨年の冬に来たんすけど、来た当初からアクア・チッタさんは「面白い活動・イベントをされている」という風によくお名前を聞いていたので、こうやって、今回お話を聞けるのは嬉しいです。
大変だったこと
M今まで「これは大変だったなぁ」って思うことってありますか?
岡大変だらけですよ(笑)数え切れないほどの苦労や大変がありましたね。今でこそ「アクア・チッタ」の名前が認知され、この倉庫街(万代中央ふ頭)があると思うんですけど、最初は何もない状態から始めたわけじゃないですか。そもそも僕らアクア・チッタに属している人間ってこの地域の人がいなかったんですね。ここに利害関係を持たない人たちばっかりが集まって、「この地域盛り上げよう」って勝手にギャーギャーやってるわけですよ!地域の人からすると「なんやこいつら!」みたいな! そんな風に最初は、なぜアクア・チッタがここ(万代中央ふ頭)をどうにかしようとしてるのかが、伝わりにくくてすごく苦労しましたね。突然やって来て勝手に掃除して、イベントやって、なんかおかしな団体だったと思います。当時はいろんな制約があって、ここで思うような事業ができなくて。このイベント会場「第二倉庫アクア・チッタ」を持つまでには様々な苦労があって。倉庫業しかしちゃいけない街だったので、そこをまずどうにか規制をほぐしていかなきゃいけない。それで、行政と一緒に実証実験やって、そこから規制緩和が始まって、今みたいなカフェができたり、雑貨屋ができたり、所謂「まちづくり」ができるようになっていったわけです。
一番心に残っているイベント
M今までやったイベントの中で一番心に残ってるものってありますか?
岡難しいなぁ〜…ほんとにたくさんやりましたし、どれもこれも印象深いこと。今さっき話しに出た『POLUの大感謝祭』は特に記憶に新しいところなんですが…。実証実験が始まった2011年に、この倉庫を所有することになって一番最初のイベントが『ヒトノユメ』と言うイベントだったんですね。当時はまだチャットモンチーでドラムを叩いてた高橋久美子ちゃんと、美術担当で画家の白井ゆみ枝さん。この二人が、ここで個展をやったんですよ!それがめちゃめちゃ面白くてね!この建物の中に仮設でテント状のものを張り巡らせて、そのテントひとつひとつにチャットモンチーの曲の世界を表現してあって。内装だったり、ディスプレイだったり…リリックをいろんな形で表現してあって、設置したパネルに直筆で書かれているものもあれば、文字を造形で天井から吊ってあったりとか。で、そういった美術系の個展や作品展ってだいたい触れないじゃないですか? それをなんでもどうぞご自由に触ってください!楽器置いてあったりとかして、どうぞ鳴らしてください!みたいな。ほんとに面白かったです!しょっぱちからコレかぁ〜みたいな!どうなって行くんだろ?っていう期待感に満ち溢れたすごい素敵なイベントでした。
『Think Creative』
M㈱ユニフォークさんの会社理念「Think Creative」についてお話聞きたいんですけれども…
岡東京で勤めてた広告制作の会社の社長が、僕が徳島に戻るにあたって、「お前んとこはThink Creativeだなぁ!」って言ったのをそのまま頂いて今に至っています。その会社が「Think Presentation」ていうモットーでやっていて、そこから一捻り加えて、「うちはPresentationやけど、お前んとこはCreativeやなぁ」と。それをそのまんま使わせてもらってます。 制服には色んなものがあります。事務服も作業服も、飲食店さんで着られているウエイター・ウエイトレスさんの服だったり。でもただの制服ではないワケですよね。着る人にとったら。1日8時間着ている、人前に出るための衣装な訳ですし、着ているものによって1日の気分が大きく変わる。みなさんの気持ちの支えになるようなユニフォームを提供したいなと思ってます。
POLUの大感謝祭
M3月24日に行われたPOLUの大感謝祭でベースを弾かれてて、びっくりしました!まさか音楽までできると思ってなくて!
岡やっちゃってましたね(笑)あれにも紆余曲折あったんですけどね。そもそもPOLUっていうバンドはこの万代中央ふ頭のイメージソングを制作するにあたってそれを演奏するバンドとして結成されたプロジェクトバンドなんですよ!徳島のインディーシーンで頑張ってたバンドからそれぞれ一人ずつパートごとにオファーを出して、楽器チームの編成を固めたんです。ボーカルの丸山純奈だけはオーディションで選びました。 そうこうして、『ミズイロ』っていう楽曲を演奏するバンドが出来上がって、最後に記録音源としてCDを制作する計画だったんですね。その際、せっかくやしもうちょっと曲増やして自分達のアルバムとして作っとけへん?みたいな話しからできたのが、ミズイロ+3曲の1stミニアルバム。 当時のベースの子が、この1stミニアルバムを作るまでという約束で手伝ってもらってたので、ベースはいなくなるのが決まってたんです。そうしてCDが完成して、営業かけてたらイベントのお誘いとかもちょこちょこあって、その中にライブのオファー頂いて話しまとまったけど「あれ、ベースおれへん!」って話しになって。それで、「斗夢さん弾いたらええじゃないですか」ってメンバーが言ってくれたんで「どうするよ…」と思いつつ参加して、そのまま最後まで弾かせてもらってました。
Mベースはいつ頃からされてたんですか?
岡中学生の時からやってたんで、かれこれ30年ぐらいですかね。
Mそんな長いんですね!ラストライブ、本当に素敵なステージだったと思います!あの日は感動しました!
岡ありがとうございました!ほんとにすごくハートフルなライブで締めくくれたなぁと。たくさんの方に愛されたバンドだったなと思います。今後はメンバーそれぞれの活動になりますし、当然POLUとしてのライブはこの先なかなか難しいと思います。 ボーカルの丸山純奈は拠点を東京に移して色んな勉強をしていきます。ギターのバンは自身の音楽制作はもちろんのこと、他のアーティストさんへの楽曲提供など、POLUと同じようにプロジェクト的に扱う制作活動をやっていきたいと言っていました。ドラムの柳本啓太はスタジオミュージシャンを目指して頑張っています。こんな風にそれぞれの方向で頑張ってますので、引き続き応援してやってもらえたらと思います。
M是非みなさん応援しましょう!
今後のビジョン
M今後のアクア・チッタさん、そして岡部さん自身どういう風になっていきたいかというビジョンはありますか?
岡まず、この万代中央ふ頭のことに関しては規制緩和がなされてから色んな方々がお店を開いてくださって、緩やか〜に成長していってる町なんですよね。どっかの大きな資本が入ったりだとか、行政のお金がドンと入って一気に様変わりする町ではなくて、ここを使う人が育てていってる緩やかな成長を遂げてるのがすごくいい雰囲気なんです。このまま緩やかにちょっとずつ、その時々のニーズに合わせて街が変化して育っていけばいいなと思ってます。
AWAP読者にメッセージ
岡そんな万代中央ふ頭にぜひ遊びに来ていただけたらなと思います。若い子たちにも使ってもらいやすい環境がこの地域にあります。この会場だけではなく他にも素敵なお店が並んでますし、何より水辺というロケーションを楽しんでいただけたらと思ってます!この地域のことで何かわからないことがあれば是非声をかけていただけたらと思います!
岡部斗夢さん、ありがとうございました!
今後もAWAPでは徳島で活躍するカッコイイ大人に”カッコイイ秘訣”を訊いてまいります!