少女の血を浴びた巨大プレス機に命が宿り、次々に人を食べちゃうぞ! そんな聞くからにB級な作品を胸を張ってご紹介したいと思います。
監督はホラー界隈では有名なトビー・フーパー。
愛すべき”人皮マスクモンスター“レザーフェイスを生み出したカルトホラー映画『悪魔のいけにえ』や裸の人外お姉ちゃんが男性のエキスを吸って世界を征服する『スペースバンパイア』などの監督として有名でございます。
大作と言える作品には恵まれずB級街道まっしぐらだった彼が、CGを駆使した作品が当たり前にあった1995年に敢えてアナログな手法で作り出したモンスター、巨大プレス機マングラー。
シーツをプレスする為の機械なんですが、当然据え置きです。地に足の付いた機械に「人に押されたり」「誤って薬を落としたり」して都合よく人間がどんどんと飲み込まれていくのです。
血飛沫をあげながらどんどん体が飲み込まれていく様は、しかしマングラーがアナログな動きだからか決してグロくはございません。むしろかわいいぜ、なんて特撮モンスター好きな人間としては思うわけです。
しかし、終盤になって突然その様相が変わります。
動くんです、マングラーちゃん。それもアナログからCG描写になって(そしてとても荒い)。
一貫性のないマングラーの描写には正直笑うしかありません。しかし、これぞB級、これぞトビー・フーパーなのでございます。
ぜひそんな人を食べたり動き回ったりと大忙しなマングラーちゃんをご覧くださいませ。
意外にストーリーしっかりしてるから面白いよ。
- ●『マングラー』(1995年)
- 監督トビー・フーパー
- 出演ロバート・イングランド/テッド・レヴィン/ヴァネッサ・パイク