人里離れた叔母が残した家に引っ越してきた娘2人と母親の3人は、引っ越し当日に暴漢に襲われる。母が必死に抵抗して男たちをメッタ刺しにするも、娘の姉は精神を病んでしまう。後に作家として成功した妹は久しぶりに帰省するが、驚きの真実が待っていた。
映画好き界隈では有名なスプラッター作品『マーターズ』を撮ったパスカル・ロジェ監督の最新作。
『ゴーストランドの惨劇』を観ての私の感想は「えらいモンを観てしまっった・・・つらたん」でした。
『マーターズ』は女性への暴力描写がエクストリームらしい(まだ未見なので知らんが)のですが、
今作もトラウマ級の胸に迫る描写が満載でした。
妹が事件のあった実家に帰ってきたことからとある事実が判明するのですが、その中盤以降はもう目を背けたくなるほどの精神的ストレスがすごい。
だけど、ただの怖がらせ作品ではありません。
悪夢の様な世界観にミスリードを盛り込むことで、ホラーとしてもエンタメとしても格段に面白い作品に仕上がっているのです。
家族を襲う暴漢の、庶民の並な思考では一切理解できないサイコな行動も恐怖を煽るし、家中に配置されたかわいさゼロ、不気味さ100な人形の数々がずっと視界に入ってくることでエグ味が倍増しているし、ホラー映画として究極の作品なんじゃないかと、私個人的に思うのです。
怖いのに観たい、最後まで見届けたいと思える吸引力のあるストーリーテリング。観賞中はとってもつらたんだけど、本当観てよかった、そう思える作品でした。
ホラー耐性がある程度あるよーという方は、ぜひご覧ください(責任はとりません)。
- ●『ゴーストランドの惨劇』(2018年)
- 監督パスカル・ロジェ
- 出演クリスタル・リード/アナスタシア・フィリップス/エミリア・ジョーンズ