ニューヨーク州の小さな町にやってきた「サタンの息子たち」を名乗る男女8人。彼らに襲われた姉の復讐に弟のピートが立ち上がったことから惨劇が始まる。
70年代のヒッピーやドラックカルチャーが色濃く、現代では作れないカルト的人気を誇るホラー作品。
もうね、破茶滅茶です。
「サタンの息子たち」と名乗る集団の儀式とやらも意味不明だし、彼らに復讐するために弟がとった行動が狂犬病の犬の血をミートパイに入れて食わせるという大胆不敵さ。その結果彼らはまるでゾンビのように凶暴化して人を襲いだすのですが、そこからの阿鼻叫喚さがもう最高。
俗に「切り株映画」と言われる人体破壊描写満載なのですが、アナログ感丸出しなのでニコニコしながら見れる程度。白い泡(たぶん歯磨き粉)を吐きながら生首を持って暴れ回る大人たちを見ていても、「あぁきっと楽しんでこの作品に挑んでるんだろうなぁ」と温かい気持ちになれます。
正直内容っちゅう内容はないのでおもしろいものではありませんが、このくらいの破茶滅茶な作品を楽しめる余裕のある大人ではありたいな、と思うのですね。
だからこの作品を観てイライラするようでしたら、「あぁ私はまだ子供だな」と思えるバロメーターにしていただければなと思う次第。
とにかくインパクト大な作品です。ぜひご鑑賞ください!
- ●『処刑集団ザップ』(1970年)
- 監督デヴィッド・ダーストン
- 出演バスカール / ライリー・ミルズ / エリザベス・M・ブルックス