上司の代替でとある男性と会食をした女性が突如巻き込まれるハントゲームの結末は・・・。
Amazonプライム限定で配信になっている今作、
血みどろで叫ぶ女性のサムネが結構強烈で、
「こりゃぁおいしそうなB級じゃわい」と再生してみたんですがね。
期待をいい意味で裏切るメッセージ性の強いジェンダー作品でした。
執拗に主人公であるチェリーを追いかけるイーサンのサイコパス感を全面に出しながら、
社会を牛耳る白人男性への痛烈な批判に満ちている。
イーサン以外にもチェリーにちょっかいを出すのは白人男性ばかり。
そして彼女を助けるのは非白人男性、というとってもわかりやすい構造。
でも決して押し付けがましくないのは、
後半にかけて加速するB級コメディ臭のおかげ。
チェリーを匿う女性集団のアジトにあるカラテ道場や謎のサウナ室はもう笑うしかない。
女性として見てもちょっとメッセージ性強過ぎない?と思いつつ、
ただただ血にまみれるチェリーの美しさを堪能できるし、
前述したコメディ演出は純粋に笑えるし、
欧米ってタンポン派なんだなぁって知識も増えるし、
見る価値ありです。ぜひ。
- ●ラン・スウィート・ラン(2019)
- 監督シャナ・フェステ
- 出演エラ・バリンスカ/ピルー・アスベック/ダイオ・オケニイ