

年齢を換金して売ることができる近未来。
火事によって家を失ったマックスは妻の寿命40年が担保になっていることを知る。
彼女の未来を守るため、大きな組織を相手に闘うことを決意する。
ドイツ発のSF作品をご紹介!
自分の寿命とお金を引き換えることが可能になったらあなたはどうしますか?
私は迷わずNO!
息子もまだ小さい上に、すでに一緒に走り回るには体力の限界を感じ始めているのにさ・・・
だけどもしも家族が大病したとかで大金が必要になったら売ることもあり得るかー、なんて考えちゃうナイスな設定のSF。
正直言うとその設定思いついた時点で今作の面白みはピークなんだけど、SF的深みよりもアクションに重きを置いた内容で、それはそれで楽しめる。
特に主人公である夫婦よりも彼らを追う企業のボディガードであるカヤとヴィクターのキャラ造形や関係性が萌える。
夫婦を追う中で少しずつ距離を縮める二人に要注目です。
また、激薄のタブレットやトーン抑えめのPC画面といったオリジナルデザインのガジェットはめっちゃ好み。
『TIME』や『ガタカ』といったSFが好きな人はより楽しめると思われ!ぜひ!
- ●『パラダイス 人生の値段』(2023年)
- 監督ボリス・クンツ
- 出演コスティア・ウルマン / コリンナ・キルヒホッフ / マルレーネ・タンチク