2025年9月8日

【カッコイイオトナ】岡田元一さん「ラーメンだけじゃない! 〝人が成長する〟ためのつながりと気づきを 」

どのような活動をしていますか?

メインはラーメン屋『三八(さんぱ)』ですね。徳島ラーメンの〝黄色系〟として、僕で三3代目になります。創業はおじいちゃんの代で、2024年11月で55周年を迎えました。
他にも、ラーメンの卸や、学生が運営する代理店みたいな形もあって、学生がしっかり利益を得られるように任せています。
10年くらい前からは、町が主催するインターンシップにも関わっていて、就職のためというより〝人が成長する〟ための機会づくりを大切にしています。
あとは個人で強み診断士や占星術、企業研修なんかもしています。ラーメン屋だけど、いろいろやってるおじさんです(笑)。

きっかけを教えてください

前職は、全国展開している外食産業のとある店舗で副店長をしていました。店長が突然いなくなって、代わりに店をまわすことになり、毎日18時間労働・25連勤というブラック環境で心身ともに限界に…。
それで地元に戻ってきたんですけど、実家がラーメン屋だったので「ちょっとやってみるか」と始めました。都落ちというか、後ろ向きなスタートでしたね(笑)。
でも今では、人を育てるっていう〝ラーメン以外の部分〟に一番やりがいを感じています。おいしいものを作るにも、人が輝ける環境があってこそですから。

『強み診断士』とはどんなことをするんですか?

簡単にいうと、〝自分の当たり前〟が他人には当たり前じゃないってことを知る時間ですね。
例えば、時間通りきっちり動きたい人と、「5分くらいイイじゃん」って思う人がぶつかったりしますよね。その〝ズレ〟を理解するために、自分の強みを知るって大事なんです。
「夢なんか、なくてもいい」って僕はよく言ってて。夢がない人もいてもいいし、ある人がいてもいい。目標もあってもいいし、なくてもいい。自分がどう生きたら幸せかを見つめる時間を、企業の幹部クラスの人たちに提供しています。

どの店舗に行けば岡田さんに会えますか?

事前に言ってもらえたら会えますよ(笑)。
あと、2025年1月から、鳴門の地方卸売市場で屋台ラーメンを始めました。新しい屋号で、自分の〝伝えたいこと〟を込めた商品を出したくて。
1日10杯とか20杯とか、少量からスタートして、半年くらいかけてまた次の展開を見つけたいと思っています。市場を盛り上げたいって声もあったので、場所とのコラボも楽しみですね。

今後の目標や夢は?

最終的には「自分の人生、よかったな」って思いながら死ねたら、それで十分かなと(笑)。
僕は〝ご縁〟をすごく大事にしてて、好きな人たちとつながり合えることが一番の幸せだと思ってます。
たとえば、争いのある場所に〝気づき〟をくれるような店があったら…誰かを傷つけるのをやめたり、盗みをしなくなったり、そんなきっかけが生まれるかもしれない。ラーメンじゃなくても、〝幸せの連鎖をつくれる人が増えたらいいな〟って思っています。

「どうせ徳島だから」と夢を諦めることについてどう思う?

一度、県外に出てみるのはアリだと思ってます。
出てみて気づいたことがあるなら、帰ってくればいい。徳島じゃなくてもいいし、世界のどこでもご縁はつながってる。大事なのは、どこにいるか、じゃなくて、どう生きたいか、かな。
僕の店は、そうやって〝帰ってこられる場所〟でありたいと思ってます。
夢に破れたり、お金がなくなったりしても、「あのラーメン屋のおっちゃん元気かな」って思い出して、ふらっと食べに来てくれて、「実はね…」って話してくれたら嬉しいですね。こういうことが、僕がやりたいことなのかな。一杯くらいなら全然ごちそうしますよ!あ、でも毎日は勘弁してね(笑)。

読者へのメッセージ

自分の軸がわからない、やりたいことが見つからないって人、結構いると思います。
そういう時は、ぜひ僕に声をかけてください。強み診断もできるし、占星術で星からのヒントもお伝えできます。学生さんは無料でやってます。なんやったら僕がご飯をご馳走して、診断を無料でやるっていうよく分からんことをやってますんで、お声掛けいただければと思います。
ただ、ひとつだけ―逃げたくなる時ってあると思うけど、それを言い訳にはしないでほしい壊れるほど無理はしなくていいけど、そこまで行ってみないと見えない世界もある。
もし、そこでうまくいかなくなっても、大人たちはきっと優しく受け止めてくれます。だから、安心して、自分のペースで挑戦してほしいと思っています。

インタビュー動画はこちら

※この記事はフリーマガジン「AWAP 2025年号」に掲載された内容をWEB用に再構成したものです。
取材は、2024年11月30日(土)に開催された公開収録イベント
夢語りシンポジウム」にて実施されました。

  • 記事を書いた人
    【ASC2期生】ゆうだい
AWAPの運営する学生コミュニティ『AWAP学生クリエイターズ』メンバー。AWAP編集部と共にフリーマガジン制作やイベントなどの活動を行っている。

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