2021年11月8日

いい映画いっぱいあるのに! ~ ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ


突然スプラッターホラーの中に迷い込んでしまった若者達がファイナルガールを見つけ出し元の世界に戻ろうと奮闘する。


ファイナルガールとは、ホラー映画で最後まで生き残る女性のことを言うんですが、私が一番に頭に浮かぶ最強のファイナルガールは『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバー姐さんですね。

孤立した宇宙船であんな黒々テカテカとしたモンスターと幾度となく戦い生き延びてきた姐さんですから、その存在に匹敵するファイナルガールはそうそういないのでは…と思いきや、近年は『サプライズ』や『ザ・ハント』など、襲いくる敵以上にヒロインが実は強かったという素敵なファイナルガール作品も多々出ています。

女性は強いという風潮が映画にも色濃く出ているような気がしますね。


さて、今回ご紹介する作品もそんなファイナルガールをテーマにした作品なのですが、ヒロインであるマックスは無双状態に強いわけでは決してありません。自分はファイナルガールだという自覚を持つのはずっとずっと後半のこと。

今作が面白いのは、ホラー作品の中に迷い込んでしまったが故、「おバカな人物がジャンジャン殺される」「セ○クスすると死ぬ」「ファイナルガールが敵を倒して終わる」という80年代ホラーへのオマージュが盛りだくさんであり、誰がファイナルガールになるのか、というメタな視点が生かされていること。

そして今作をただのB級に終わらせていないのは、事故死してしまったマックスの母親が女優としてホラー作品の中に”出演“しており、役柄を通じて母娘の心の交流を試みようとする人間ドラマが下地にあるからです。

最後の母のダンスシーンはマジで感涙モノです。

笑えるシーンあり、そして母娘の心の絆に涙ありの中々良作なホラーコメディーです。
ぜひご覧ください!

●『ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ』(2015年)
  • 監督トッド・ストラウス=シュルソン
  • 出演タイッサ・ファーミガ/マリン・アッカーマン/アダム・ディヴァイン

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  • 記事を書いた人
    アサミヤカオリ
【AWAP公式ブロガー】1983年生まれ 大阪出身・徳島在住。アクリル・ペン画・クレヨン・Photoshopなど、様々な画材を用いて作成。リアル路線の人物画〜おもしろテイストのエッセイコミックまでタッチも様々。展示会出展、CDアートワーク、似顔絵作成、映画ブログなど多方面で活動中。

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