自分の寿命がわかるアプリをダウンロードした若者たちが謎の死を遂げていく中で、余命わずかな姉妹はアプリの謎に迫っていく。
スマホに映し出されたカウントダウンがゼロになった瞬間にきっちり死を遂げる人々。
寿命を伸ばそうと予定を変更しても結局死が待っているという設定は『ファイナルデスティネーション』のような理不尽さですが、今作のおもしろい点はなぜそのアプリが存在するのか、誰がそのアプリを作ったのか、という深掘りをしていくところにあるのです。
ホラーにサスペンス要素を加えたと言いましょうか。
余命わずかとアプリに示された姉妹を筆頭に謎解きが始まるのですが、
黒人青年マットやセクハラ上司のサリヴァン医師、クズさが滲み出るスマホ店員にアプリの真相を暴くジョン神父など、彼女たちを取り巻く男性陣のキャラの旨味も忘れてはいけません。
そして個人的にグッときたのは、霊の体の一部しか見せないチラリズム的な演出や死体を使った気持ち悪い演出といった、薄気味悪いジャパニーズホラー気質を感じた点ですね。
じっとりとしたホラー要素と謎解き的な要素をうまく盛り込んだB級作品で90分という短さも素晴らしい!
まだまだ続く暑い夜に、ぜひご覧ください。
- ●カウントダウン(2019)
- 監督ジャスティン・デク
- 出演エリザベス・レイル/タリタ・ベイトマン/ジョーダン・キャロウェイ