2023年6月9日

【ASC 0期生取材記事】アクア・チッタ 岡部斗夢さんにインタビュー!

初めまして!

ASC(AWAP学生クリエイターズ)第0期生いちかひなりみことです!

昨年の11月より、取材の仕方や、カメラ、ライティング、デザイン、SNSマーケティングなど、取材・コンテンツ制作・発信に必要な技術を学び、今回初めて記事を書かせていただきました!!

取材に付き合ってくださったのは

NPO法人アクア・チッタ岡部斗夢さん

今回は万代中央ふ頭のまちづくりをテーマに、岡部さんがまちづくりに関わるようになった経緯や、万代中央ふ頭の魅力について話を伺ってきました!!

水辺のニュータウン、万代中央ふ頭

みなさんは万代中央ふ頭に立ち寄ったことはありますか?

そこには、倉庫を改装した、雰囲気のあるカフェや古着屋がならび、「#ノスタルジック」な街並みが広がっています。

万代中央ふ頭の街並み

この場所では、「音楽花火」が目玉のアクア・チッタフェスタがあったり、ジャパンコーヒーフェスティバルなどのイベントが開催されたり、クリスマス時期には大きなツリーが設置されるなど、様々な催しが行われてきました。

アクア・チッタフェスタの音楽花火

人の集まりをつくり、数々賑わいを生み出してきた万代中央ふ頭

そんな万代のまちづくりを担う第一人者である、岡部斗夢さんのお話を聞いてきました。

アクア・チッタができるまで

岡部斗夢さんはNPO法人アクア・チッタの理事/事務局長として万代中央ふ頭の活性化をおこなっていて、株式会社ユニフォークの代表取締役でもあります。

中学時代からバンド活動を開始し、上京してミュージシャンとして活動する傍ら、映像制作会社へ就職しました。

そんなときに、たまたま関わったイベントで活用された港の倉庫を見て、倉庫の可能性に魅力を感じたそうです。

その後、母の会社である『株式会社ユニフォーク』を継ぐため28歳で徳島へ帰郷。たくさんの企業が注目はしていたものの、法律上の問題などで活用できずにいた万代中央ふ頭を“なんとかしたい”という思いから、32歳でNPO法人アクア・チッタを設立しました。

取材の様子

まちづくりの最初

岡部さんは、これまで万代中央ふ頭(以下、万代ふ頭)のビジョンづくりに真摯に向き合われてきました。

万代ふ頭をたくさんの人たちに知ってもらい、この港町独特の雰囲気を体感しに来てもらいたい

そんな強い想いのもと、前述したアクア・チッタフェスタのようなイベントの開催や、万代ふ頭における独自のマスタープランの策定、ワークショップの開催など、まちづくりのため様々なことに取り組んできたそう。

2005年に設立されたNPO法人アクア・チッタ。岡部さん自身も“まちづくり”は未経験からのスタートで、さらに当時は“NPO法人”自体の認知度が低く、何もかもが手探りの状態。解決しなければならない課題もたくさんあったそう。

中でも大きな課題だったのが、法律上の制限の緩和。当時は公安施設以外の利用が認められていなかったため、まちづくりのために、まずはその制限を緩和させることが不可欠でした。

また、当時のアクア・チッタに属しているメンバーには、この地域の人がおらず、なぜ万代ふ頭と利害関係のない人たちがこの地域をよくしようとしているのか、を伝えることにも苦労したそう。

そして、NPO法人アクア・チッタ設立から今年で18年。今の万代ふ頭には、お洒落なカフェやジム、古着屋など多様な店が立ち並び、人が賑わうようになりました。

こういった景色が実現されたのは、岡部さんを始め、0から万代中央ふ頭のまちづくりへ尽力されてきた方々の軌跡があったからこそでしょう。

まず「知ってもらう」こと!

まちづくりを行う上で、岡部さんが大切にされていることは何なのでしょうか?

岡部さんは、万代中央ふ頭を“盛り上げる”というミッションを達成するために、まず「知ってもらう」ことを意識したと言います。

具体的には、関係人口を増やすということ。

そのために、まずは万代中央ふ頭の清掃活動から始めたそうです。

次第に行政との連携やメディアの露出が増え、さらにはアクア・チッタフェスタなどのイベントを通して益々多くの人が関わるように。

小さなつながりであったものが大きなつながりにどんどん広がっていき、まちの人たちの信頼感や世の中の認知度が高まっていったそうです。

アクア・チッタフェスタ2019の様子

また、万代中央ふ頭イメージソングを歌ったプロジェクトバンド『POLU(ぽる)』のプロデューサーを務めたのも岡部さんです。

ミュージックステーションや、中四国最大級の野外ロックフェス「MONSTER baSH」に出演するなどの大活躍!惜しまれながらも2018年3月の解散ライブ『POLUの大感謝祭』をもって解散しました。

POLU(ミュージックステーション出演時)
『POLUの大感謝祭』はAWAPでも取材させていただきました!

誰もが当たり前に訪れる、魅力あふれる万代町に

「万代中央ふ頭に来るハードルを設けたくない」

世代を問わず、誰もが気兼ねなく来られるまちにしていきたい、という強い想いを語ってくれた岡部さん。

万代中央ふ頭(以下、万代ふ頭)を、より魅力あふれる街にするため、更に安心して歩けるエリアにしたり、店舗数を拡大し、このエリアで1日過ごしてもらえるような街にしていきたいと考えているそうです。

そのための取り組みのひとつとして、2023年1月4日〜1月末の期間限定で行われた倉庫の屋根をかたどったライトアップを実施。昼営業業中心である万代町で夜のにぎわいを創出のために行われたそうです。

万代ふ頭にある倉庫と水辺空間の雰囲気を楽しみながら、 わくわくする新しい街になるよう、これからもコツコツとまちづくりに取り組みます。

今回、大変お忙しい中でも初対面の私たちの取材を笑顔で歓迎してくださり、私たち1人ひとりのことを知ろうとコミュニケーションをとってくださった岡部さん。

そんな笑顔でフレンドリーに接してくださった岡部さんの長い努力と想いが詰まった万代町に、ぜひ遊びに行ってみてください!

  • 記事を書いた人
    ASC 0期生
クリエイティブスキルを学びながら、地域を取材、記事作成する企画『AWAP学生クリエイターズ(ASC)』0期生。2023年春〜のASCスタートに先駆けて、2022年秋〜デモ研修・取材を行い、企画ブラッシュアップのお手伝いをしてくれました。

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