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SNSで話題となったエレベーターゲームを動画配信のために決行した男女が、次々と「5階の女」の犠牲になっていく。
「きさらぎ駅」や「鮫島事件」など、ネットから伝播した都市伝説をベースにした映画作品が多々ありますが、こちらの作品もその手のホラーでございまして。
なんでも、「4階→2階→6階→2階→10階→5階」と移動して（めんどくせえ！）、女が乗ってきても決して目を開けてはいけないというルールのもと、うなくいけば赤い世界というやらに行けるんだそうな。日本では「異世界エレベーター」なんて呼ばれております。
それを動画クリエーター（クリエーターというにはど素人なやる気のない若者ばかりで腹ただしいですが）たちがやむを得ない事情で決行するんですが、手順を間違えた故に次々と5階で乗り込んでくる「5階の女」にヤラレていくというシチュエーションホラーです。
スマホで撮ったような（実際にそうかも）クリアすぎて深みのない、iphonのポートレートモードの背景ぼかしのようなチープな映像からも伝わるように超B級ではありますが、都市伝説ベースに人物設定やその背景まで練り込んだストーリー作りに本気を感じ取りました、私B級映画大好き人間です。
先ほどあげた異世界に行くための手順や、そこから脱出するための設定など、ルールをガチガチに固めすぎて「ん？」なところはありますが、同じく都市伝説をベースとした映画『きさらぎ駅』のように、本ネタだけに逃げずにオリジナルの世界観を作り上げていて、そこがちゃんと面白い。
世の都市伝説好き界隈、実際にSNSに踊らされてチャレンジした者たちよ、ぜひご覧あれ。
- ●『エレベーター・ゲーム』（2023年）
- 監督レベッカ・マッケンドリー
- 出演ジノ・アナニア / ミーガン・ベスト / アレック・カルロス
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- 記事を書いた人
アサミヤカオリ
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【AWAP公式ブロガー】1983年生まれ 大阪出身・徳島在住。アクリル・ペン画・クレヨン・Photoshopなど、様々な画材を用いて作成。リアル路線の人物画〜おもしろテイストのエッセイコミックまでタッチも様々。展示会出展、CDアートワーク、似顔絵作成、映画ブログなど多方面で活動中。
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