2025年9月8日

【カッコイイオトナ】新城美知子さん「地方の体験格差をなくす― 音楽を通じて誰でも挑戦できる徳島へ 」

どのような活動をしていますか?

音楽アーティストのマネジメントや育成スクールを運営しています。 一番大きな事業は、フェスの企画・運営ですね。昨年の春にはあわぎんホールで約800人規模のフェスを開催しました。
最近では、三好市で行われた『にし阿波の花火』でも、音楽フェスの企画を担当。CHEMISTRYさんやhitomiさんをお招きし、うちのアカデミー出身アーティストの島憂樹(P.9掲載)も一緒にステージに立たせていただきました。

きっかけを教えてください

5年ほど前に徳島在住のアーティスト『Hayato Yamaoka(以下、Hayato)』と出会ったことがきっかけです。
そのときに「地域による体験格差が大きい」という話を聞いて、「何かできないか」と考えるように。
私は当時、大阪で学校法人の事務局長をしていて、そこでは金銭的な理由による体験格差の解消に力を入れていたんです。彼との出会いをきっかけに、「じゃあ、今度は地域性の格差に向き合おう」と思い、活動を始めました。
その後、大阪から徳島に引っ越し、2023年6月にHayatoと共に法人を立ち上げました。

なぜ徳島を拠点に?

Hayatoが徳島で活動していたことが大きな理由の一つですが、活動を始めてみると「音楽をやりたいけど始める場所がない」「楽器を買いたくてもどこで買えばいいか分からない」といった相談がたくさん寄せられるようになったんです。
実際に、うちの事務所に楽器の相談で来られる方もいます。そういう環境を整えたいという想いも、徳島を拠点にする大きな動機になりました。

今後の目標や夢は?

体験格差を少しでも縮めて、ゆくゆくは無くしたいです。
音楽を通して、子どもはもちろん、30代・40代の方でも「もう一度挑戦してみよう」と思えるような場所を作りたいと思っています。

「どうせ徳島だから」と夢を諦めることについてどう思う?

関西出身の私から見ても、県外に出てチャレンジするのはすごく良いことだと思っています。でも、「徳島だからできない」っていう考えは変えていきたいです。
HayatoはSNSの総フォロワー数が10万人を超えていて、『にし阿波の花火』のフェスにご出演いただいたCHEMISTRYさんも彼のことを知っていたくらい。実際に会ったことはなくても、SNSを通して知ってくれていたんです。
それに、うちの所属アーティストは徳島に住みながら、東京でも収録、ライブ出演などにトライしています。
徳島にいても、やれることはたくさんあります。

「大阪だったら違ってた」と思うことは?

OLのような働き方をしていた私が、音楽事務所を立ち上げるなんて、大阪ではきっと叶わなかったと思います。でも、徳島ではその夢が叶いました。

女性のキャリアについて先輩からのアドバイスがあれば教えてください

ちょっと語弊があったらごめんなさいね。出産や子育てを経験している人って、人材育成に非常に向いてると思うんです。
たとえば、家族の予定を把握して動くって、まさに〝家庭内秘書〟みたいなもので。「主婦だから」「結婚したから」っていう理由でキャリアを諦めてほしくない
家庭の経験も仕事に活かせるし、全部つながってると思います。

読者へメッセージ

私は今年、50歳になりましたが、徳島で夢を叶えることができました。
弊社は音楽に特化していますが、夢を追う人と一緒に走っていきたいと思っています。
ぜひ、徳島で一緒に夢をカタチにしていきましょう!

インタビュー動画はこちら

※この記事はフリーマガジン「AWAP 2025年号」に掲載された内容をWEB用に再構成したものです。
取材は、2024年11月23日(土)に開催された公開収録イベント
夢語りシンポジウム」にて実施されました。

  • 記事を書いた人
    【ASC1期生】ここあ
AWAPの運営する学生コミュニティ『AWAP学生クリエイターズ』メンバー。AWAP編集部と共にフリーマガジン制作やイベントなどの活動を行っている。

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