2025年9月8日

【わたしの夢】本城萌華さん「殺処分ゼロへ!わんちゃんが幸せに暮らせる徳島をつくる 」

あなたの夢は?

徳島県で殺処分されるわんちゃんをゼロにすることが、私の最終目標です。
最近は地震や災害も多くなっているので、避難所を一覧にして、自治体と協力しながら公開できるシステムをつくりたいと思っています。
神山町の愛護センターには、一定期間の収容後に殺処分されてしまうわんちゃんたちがいます。
行政運営のため民間が関わりにくく、関わってもボランティア頼りで収益化が難しいのが現状です。
だからこそ、しっかりとした“事業の軸”が必要。
まずはボランティアでケア(シャンプー等)を行い、その活動を広げていきたい。
ゆくゆくはわんちゃんの写真をかわいく撮ってSNS発信→譲渡へ繋げていくことを目指しています。

夢をもったきっかけは?

トリマーを目指して教員資格も取れる専門学校に4年間通いました。
卒業後は別の職に就き3年間勤めた後に退職。その後、専門学校に非常勤講師として戻り、学生と関わる立場になりました。
でも、学生たちが夢を持って入ったのに、給料の低さで希望を失っていく姿に違和感があって。
実際、オーナートリマーでも手取り14万円という話も…
私自身も夢を一度は諦めたからこそ、自分で事業をつくって変えようと決意しました。

トリマーとフォトグラファーの二つの肩書について

卒業後は理想のトリマーになれないと感じ、製薬会社に就職。でも「会社員向いてない」とずっと思っていて、
先生からも「あなたはサロンを開く人だよ」と言われ続けてました(笑)。
在職中から女性起業支援制度を調べたりして、いつ辞めようかと考えてました。
退職後、趣味のカメラで『犬の撮影会』をスタート
昨年の春夏頃から、徳島県内各地で1〜2回ペースで開催していました。
その流れから鳴門市大麻町にトリミングサロン『dog care salon charmer』をオープン。
トリミングに加えてドッグトレーニングやホテルも運営し、学生が学びに来られる場にもしていきたいです。

不安や苦労したことは?

今は結婚して夫がいて安心感がありますが、ひとりの時期は本当に大変でした。
税金が払えない月もありました。
会社員時代は、何もしなくても給料が振り込まれてたけど、1円を稼ぐ大変さを独立して初めて実感しました。

徳島で頑張っていてよかったと思うこと

出身の淡路島から近いこともあり、知り合いが多くて安心感がありました。
徳島には大手企業やペット関連施設も多く学べる環境が整っていると感じています。
同じ志を持つ人たちともたくさん出会えて、徳島で活動を始めて本当に良かったと思っています。

読者へメッセージ

学生さんへ伝えたいのは、「起業する前に一度は会社員を経験してみて」ということ。
どんな会社でもいいから上司の下で働く経験をしておくと、人を導く立場になった時に必ず役立つと思います。
「なんでこの人、座ってるだけで給料高いの?」って思うかもしれないけど(笑)、
そういう経験を経てこそ、後輩や仲間に向き合う姿勢が育つと私は思っています。

インタビュー動画はこちら

※この記事はフリーマガジン「AWAP 2025年号」に掲載された内容をWEB用に再構成したものです。
取材は、2024年11月30日(土)に開催された公開収録イベント
夢語りシンポジウム」にて実施されました。

  • 記事を書いた人
    【ASC2期生】ひとは
AWAPの運営する学生コミュニティ『AWAP学生クリエイターズ』メンバー。AWAP編集部と共にフリーマガジン制作やイベントなどの活動を行っている。

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