2025年9月8日

【わたしの夢】奥田 紋子さん「女性が輝けるコミュニティをつくりたい」

あなたの夢は?

ちょっとふわっとしてるんですけど、女性が輝けるコミュニティを作ることです。何かやりたいことを持ってる女性って、いっぱいいると思うんですけど、そういったことを挑戦できる活動の場、場所づくり、コミュニティづくりをしたいと思っています。

夢をもったきっかけは?

まず最初に思ったのは、私の母のことです。若くして私を産んで育てて、弟も二人いたので社会経験がないままずっと子育てをメインにやってきて。母が五十歳で弟も成人して、子どもから手が離れた時に、「会社員とかやってきてなかったから、今さら何かやりたいことってないなあ。若い時に何かやれとったら他のこととかもできたんだろうなあ。」と言っていたのを、今でも覚えています。
あと、私は大学で保育士の勉強をしていたんですけど、実習の時に気づいたことがあって。
そこで働いている保育士さんはもちろん、子どもさんを預けてるお母さんたちも、女性って、結婚や出産など、ライフステージが変わることによって働き方を考えないといけないことが男性よりも多いし、そこで悩む女性がどんどん増えてきてるなって。そして、それを変えたいなと思ったのが、この夢をもったきっかけです。

夢を叶えるためにどんなことをしている?

私は今年28歳、フリーランスとして開業したのが 2023年7月で、まだまだ力がないので、それを補えるようなことを頑張っています。力がない分たくさん動く、いろんな人に会う、自分のやりたいことを発信して、それをいろんな人に話を聞いてもらう―
そうやって少しずつでも動いていきながら、何かより良いものを作りたいなって思っています。

不安や苦労したことは?

正直、今もずっと不安はあるし、これから活動していく中でも、不安とか苦労ってたくさんあると思います。でも、その不安があるからこそというか、今、私が感じている不安を解決していくことによって、同じように不安を抱えている人たちの何か一歩を踏み出す勇気とか、きっかけになるんじゃないかなって思っています。この不安を糧となるようにしていきたいし、だからこそ、この不安とはずっと付き合い続けていくしかないですね。

徳島で夢を追う理由

私も高校生の頃まではずっと、「どうせ徳島やし、自分がやりたいことってなかなかできんやろな」、「とりあえず本当に出たい」って思っていました。高校を卒業したら絶対県外に出るって決めてて、関西の大学に行って、大阪で就職もしたんですけど、やっぱりいろいろ難しいな、壁が大きいなって。それで結局、徳島に帰ってくることになったんです。
徳島では、やりたいことができないってずっと思ってたんですけど、実際に徳島に帰ってきてみて、都会にはないものが、徳島にはあるということに気づきました。それが何かというと「人の繋がり」なんですけど、私にはまだまだ力がないけど、そういうところを、人と人との繋がりの中でカバーしていける、というのは徳島ならではの良さだと思います。そういうことに気づけたから、徳島で頑張っていきたいなって思うようになりました。

徳島で頑張っていてよかったと思うこと

開業して半年も経ってないころ、不登校専門情報誌を作るきっかけを提供してくださった方がいました。もし、これ(デザイナーの仕事)を都会でやってたら、なかなかデザイナーの勉強をし始めて1年未満でこういった仕事をもらえるっていうのはなかったと思ってるので、こういうチャンスは徳島ならではだと思います。小さな一歩かもしれないんですけれども、一歩一歩頑張っていくことによって、もっともっと力をつけていけるかなって思っています。

読者へメッセージ

自分のやりたいことをたくさん発信したり、いろんなところで話したりすることを、友人からは「すごいな」って言われますが、徳島の若い人たちってそういうことに躊躇しがちかなと思います。でも、逆に話さないと、自分がやりたいことって、なかなか挑戦できるきっかけはできないから、何かやりたいと思っていることがあったら、たくさん発信していくことが、すごく大切だと思います。それを聞いた大人たちが「若くて頑張ってるから」とサポートしてくれることもあるので、若いうちにどんどんやりたいことを声に出した方がいい。小さな声でもいいので、ちょっとずつ声を上げていったら、誰かが絶対拾いあげてくれるし、徳島だからこそ、そういう人と人との繋がりがあって、ちょっとずつ仲間を広げていくことが都会よりも、やりやすいと思います。私も頑張っていくので、一緒に頑張りましょう!

インタビュー動画はこちら

※この記事はフリーマガジン「AWAP 2024年号」に掲載された内容をWEB用に再構成したものです。
取材は、2023年11月18日(土)に開催された公開収録イベント
夢語りシンポジウム」にて実施されました。

あとがき

夢を叶えるだけでなく、夢を叶えた後、それがより良いものになるように今の段階で人と関わり行動できる、その行動力に心を動かされました。また、「やりたいことを声に出す」これをするかしないかで自分の将来が大きく変わる気がします。自分の努力も必要だけれど、周りの協力を得ることも大切だと感じました。

  • 記事を書いた人
    【ASC1期生】あんゆ
AWAPの運営する学生コミュニティ『AWAP学生クリエイターズ』メンバー。AWAP編集部と共にフリーマガジン制作やイベントなどの活動を行っている。

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