ある町に突如墜落したUFO、そして現れた凶暴なエイリアン。
保安官のジャックたちが町を守ろうとするが、次々と仲間がエイリアンの餌食になるのだった。
世にも有名な、数々のB級作品を生み出してきたトロマ社をご存知ですか?
もしかしたら今までもトロマ社作品をご紹介したことがあるかもしれませんが、『悪魔の毒々モンスター』シリーズという、チープながら愛溢れるモンスター造形にファンが多い作品でも有名です。
その多くは「B級映画の帝王」と呼ばれるロイド・カウフマンが監督をしているのですが、今回ご紹介する作品はドン・ドーラー 監督作品。
彼も侮るなかれ、中々のB級・・・いやZ級の作品を生み出すのです。
UFOから降り立ったエイリアンの造形、遠目から見ても着ぐるみ感あり、そして謎に80年代臭漂うシルバーのスーツを着ているという謎設定(たぶん体の部分の造形を省くためだろうな)。
お猿さんみたいな原始的な見た目なのに、光線銃を使って攻撃してくる離れ業。
それに当たった人は星となってキラキラと消えるG指定な演出。
なのに、急に内臓出てきたり首吹っ飛んだりと、グロい特殊メイクには力を入れると言う謎のこだわり。
謎のこだわりといえば、突然差し込まれるヌードシーンやラブシーンね。
これがなきゃ誰も見ないだろうという製作陣の意図が透けて見えるんだけど、グロとエロで観客を惹きつけるという安易な思考が80年代の場末の映画館グラインドハウスの空気感があって最高なのです。
ストーリー展開は遅々としてるし見せどころのラブシーンもおじさんとおばさんでちょっと萎えるしエイリアンが今どこにいて主人公は今どこにいての位置把握が全くできないカメラワークの荒さに萎えるしもう萎えどころばっかりなのになぜか愛してしまうB級の吸引力全てが詰まってる。
よちよち歩きの赤ちゃんを見て、もどかしさと愛情が入り混じる、そんな作品なんだこれは!
B級を愛する民よ、ぜひ!
- ●『魔獣星人ナイトビースト』(1982年)
- 監督ドン・ドーラー
- 出演トム・グリフィス / ドン・レイファート / ジェイミー・ゼマレル


