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家族で交通事故に遭い心に傷を負った花と顔に火傷を負った故にマスクを被って生活する妹の月、足に障害が残った父、そしていまだに目を覚まさない母。
ある日突然母の目が覚めたと父が連れてきた女性に違和感を覚えつつも平穏な日々を送る中、街中では奇妙な病が蔓延していた。
真っ白い仮面を被った少女の不気味さに惹かれる今作はホラーでありサスペンスであり、一転するとコメディでもある危うい一作。
何てったって父親役でありストーリーの要となる人物演じるのが玉木宏。
高身長で整いまくった顔面があまりにもスクリーン映えしすぎて、古びた家屋で町医者をやっているという設定が浮きまくり。
家族思いの優しい父親という設定だけだとさらに浮まくりでストーリー破綻しちゃいそうなんですが、今作は裏で何か隠しているような怪しい存在。
玉木宏の”なんかいけないことやってそう“な怪しげな雰囲気を纏っているのがサスペンス要素を加速させてていいスパイス的存在に。
さらに母親役として登場する南紗良さんの「本当に母親なのか？」という危うげな存在感と醸し出す色気！両者が揃ったときの画面の強さよ。
とにかく今作は出演人のビジュアルが良く、だからこそ病に冒された人物の真っ赤な眼球や異様な立ち姿が際立っていてホラーみもすごい。
ずーーーっと不穏な空気が流れる中、思わぬ方向に転ずるサスペンスと精神的にくるホラーのうまみを味わえる一作。
正直ツッコミどころも満載だけど、それもぜひ楽しんで。
- ●『この子は邪悪』（2022年）
- 監督片岡 翔
- 出演南 沙良 / 大西流星 / 玉木 宏
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- 記事を書いた人
アサミヤカオリ
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【AWAP公式ブロガー】1983年生まれ 大阪出身・徳島在住。アクリル・ペン画・クレヨン・Photoshopなど、様々な画材を用いて作成。リアル路線の人物画〜おもしろテイストのエッセイコミックまでタッチも様々。展示会出展、CDアートワーク、似顔絵作成、映画ブログなど多方面で活動中。
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