2020年2月28日

【AWAP 2020冬号掲載】わたしの夢「たくさんの人々にアートやデザインの力を知って欲しい」

夢に向かって頑張る徳島女子・徳島男子をピックアップする本企画『私の夢』

今回の「わたしの夢」は、医学とアートの融合の可能性を探求する山﨑 かんとさんにお話しを聞きました!

将来の夢は具体的にはどのようなことですか

一つ目は、自分の作品で人の生活を豊かにすること。二つ目は、アートやデザインに興味がなかった人にも面白さを感じてもらうこと。三つ目に、医師として医学にアートやデザインを持ち込むことです。

作り手として、「自分の作品で人を喜ばせたい」ということが出発点にあります。今の職業でもある「医師」としての立場から、アートやデザインが患者さんの精神的な健康に貢献できるのではないかと考えています。

その夢を持ったきっかけを教えてください

高校三年生の時に、卒業アルバムの表紙デザインを担当させていただいたんですが、その時に自分の作った作品が本として出版されて、人の手に渡るという経験をしました。その感動が今でも強力な原動力になっています。

また、以前に香川県の児童精神科という子どもの精神科を扱っている病院で実習をしたのですが、そこでは「自分の好きなように子どもと接してください」というのが課題だったんですね。

好きに絵を描いてもらったり、創作をしてもらってたんですけど、子どもが一生懸命創っている姿を見て、発想力や想像力の可能性にすごく感動しました。この経験からも医学とアートが何か融合できないかなと思うようになりました。

夢を実現するために行なっている活動を教えてください

「Akroworks」という名前でアートやデザインに関わる活動を行なっています。

テーマは『アート・デザイン、それと何か』です。これはアートやデザインが触れ合ってこなかった分野と接触させることを目標としています。

最近ではクリエイターさんとものづくりに興味のある人が交流してもらえる場を設けたりとか、体験型のワークショップを企画したりしています。

Akroworksを立ち上げたきっかけを教えてください

Akroworksは、それまで製作していたグラフィック作品をグッズで展開しよう考え、ブランド名として二〇一六 年の五月に立ち上げました。

名前は、苗字でもある「山﨑」が山の先っぽということで、【akro=先端】から取りました。works=作品や仕事ということで、両方合わせて「山﨑の作品」という単純な名前なんです。

初めは作品を発表するためのブランド名だったのですが、活動を包括的に表すものになりました。

不安だった点や苦労したことはありますか

高校生の時に医学部に行くか、芸大に行くかで悩んだことがあります。最終的には医学部に進学をしたんですけれど、大学に入学してからも芸大のオープンキャンパスに行ってみたり、Akroworksで活動をしている中で、一度本格的に芸大で芸術やデザインについて勉強したいと思うようになりました。

去年の大学六年生の春に、このタイミングを逃すと次はいつ芸大に行けるかわからないし、一生行けないかもしれないと思い、同年の九月に京都造形芸術大学を編入で受験しました。

多くの人が卒業後に医師として働くことが圧倒的多数を締める中で、医学部とは全然関係のない分野で勉強するというのは前例がなく「そんなことして大丈夫なのか」と。

家族や、先生方と相談して「やりたいことに挑戦したらいいのではないか」、「後からその分努力すれば休むのも心配ないのではないか」という意見をいただき、不安を無事に乗り越えることができました。

将来の夢がまだ見つかってない子達にエールを!

将来の夢っていうのを一言で表すのはなかなか難しいと思います。

私の夢というのもまだまだ漠然としたもので、実現の方法を模索中です。私は寄り道をすることになったんですけど、そのおかげで今までと違う分野で、新しい出会いがあり、それによって自分の視野も広がり、広く言えば、人生の楽しみが見つかったと思っています。

まだ夢が見つかっていないという人も寄り道をしてみることで、天職と言えるような夢が見つかるのではないかなと思ってます。寄り道することを恐れずに、何か他の所を覗いてみるのもいいかなと思います。

山﨑 かんとさん、ありがとうございました!
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    AWAP編集部
AWAP編集部
徳島で頑張るひとを応援するメディア。セミナーや取材を通して若者にクリエイティブスキルをレクチャーしながら、一緒にフリーマガジンやWEBメディアを創っています。

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