2021年2月9日

【360°ネオ・オムニバスエンターテインメントBIRTHDAY】独占インタビューvol.1 ーマツミヤカズト/GEEK! GEEK! GEEK!ー

先日ご紹介した

徳島で活躍する3組のアーティストが送る

360°ネオ・オムニバスエンターテインメント『BIRTHDAY』


360°ネオ・オムニバスエンターテインメント『BIRTHDAY』を独占取材!

プロジェクト紹介記事はこちら!


ミュージカルでもない、ミュージックビデオでもない

演劇と音楽が互いに混ざり合うことなく独立したまま共鳴し合うことで生まれた 【物語1編 + 楽曲1曲 】のネオ・オムニバス3部作。

2月21日に公開収録を控え、着々と制作・稽古・準備が進む中、

AWAPでは、制作を担う皆様に独占インタビュー!!!

記念すべきインタビュー第1弾は、このプロジェクト発案者である

マツミヤカズトさん(GEEK! GEEK! GEEK! )!

演劇と音楽の融合、そして360°カメラを使った”生”を感じられる映像作品を作ることになった背景

発案から制作までのエピソードや、このメンバーで作ることになった理由などなど…


がっつり教えていただきました!

このプロジェクトを立ち上げたきっかけ

マツミヤカズトさん(GEEK! GEEK! GEEK!)※写真右

GEEK! GEEK! GEEK! あるいは私個人として、数年前からアクア・チッタさんとがっちり手を組んで「毎年何かしら仕掛けよう」という感じになっています。

2019年はアクア・チッタ フェスタの「音楽花火」を担当させていただいたんですが、楽曲に金管パートをつくって演奏者を一般公募したり、様々なワークショップを開催したりしました。

2020年は、前年末ごろに知り合ったHighTさんを招いて「今年も秋ごろになにかしよう」と新年早々相談しはじめていました。

GEEK! GEEK! GEEK! とHighTさんでは作っている音楽の方向性は全く違いますが、何かプロジェクトを成功させるためにしっかりと段取りを踏むことの面倒さを知っている人だと感じたのを覚えています。

しかしそんな中、コロナ禍に突入し身動きがとれなくなりました。先が見えない状況下でなにをどう作るべきか、非常に悩みました。これが2020年2月後半あたり。まだ初めての緊急事態宣言が出る前です。

多くのお客様を集めることは避けねばならず、不特定多数の人に参加してもらう「オープン」な参加型イベントやワークショップなどではなく芝居小屋やサーカスのような「クローズド」な場所で「練り上げられたもの」をしっかりと見ていただく、例年よりも「作品性」の強いものを作るしかないのではないか、という考えに至りました。

そこで声をかけさせていただいたのが、以前から噂を聞いていた「劇団まんまる」さん

こんなド地方で劇団をされていて、しかも結構な集客を誇っているとのことで、そのあたりのノウハウを知りたいというスケベ心もありつつ、よくわからないけどとにかく「他ジャンルと絡みたい病」みたいなものがありまして「まぁどうにかなるだろう」という甘い考えでオファーを出させていただきました。

大体うまくいく時って何故かタイミングがハマるもので、代表の丸山さんからはすぐに快諾のお返事をいただき、翌週には全体打ち合わせが行われた、と僕のGoogleカレンダーには残っています。

なぜ「演劇×音楽」なのか?

前述の通り「異ジャンルが絡んだらおもしろいんじゃねえか」程度で言い出したことです。

そもそも我々GEEK! GEEK! GEEK! がHighTさんとコラボしようと言っていたのも「音楽」という枠内において「異ジャンル」と絡んでなにかおもしろいこと起こりそうな予感を抱いていただけなのですが、いざコロナ禍で、作品としてもっとしっかり面白い(異質な)ものを作ろうと思ったときに、完全なる別の芸術分野の方にご登場いただいた、ということです。

ダサい言い方をすればケミストリーを期待してのことです。いやぁダサいですね。

とはいえこれ自体は全く目新しいことではなく、音楽と芝居の掛け合わせはテッパン中のテッパンです。オペラでもラ・ラ・ランドでもいいですが、大体お芝居は音楽を、音楽はお芝居を強化し、増幅します

そんな中で、自分のやっているGEEK! GEEK! GEEK! という音楽ユニットの楽曲は、作曲担当のちくげくんの完璧主義的、構築的な超・理系な性格もあいまって、芸術作品として非常に「独立したもの」であるような感じは以前からしていました。

要するに、映画の最後に流れる、とか、ドラマ仕立ての映像を使ったMVをつくるとかってことがイメージしにくい。スクリーンセーバーのグニャグニャを流しておくのが一番あうんじゃねぇか、みたいな。余白の少ない音楽と言いましょうか。

それは全然悪いことじゃなく、自分でもその、他を寄せ付けない感じがかっこいいと思っていますし誇らしいことなんですが、果たして他ジャンルの芸術・メディアと触れたときにどうなるのかが見てみたいな、と。

まぁもっとあけすけに言うと、ちくげくんとHighTさんが他者の介入する中で他者を立てつつ作る「不自由な楽曲」が聞きたい、とまぁ、そういうことです。

で結果、すごくいいものが生まれたと思っています。

360°ネオ・オムニバスエンターテインメントとは?

劇団まんまるさんにも参加いただいて、では結局「なにをつくるのか?」となったときに、オペラやミュージカルやミュージックビデオを作っても仕方がないわけで。

きれいに編集されてパッケージ化された「映像作品」ではなく、生の演技、生の演奏を、ひりひりした空気感の中でやっている、そのリアルさを作りたい、と当初から思っていました。

そして劇団とミュージシャン、演劇と音楽が、どちらがどちらに服属することなく、独立したままで互いの内容や響き方に影響を与え合うようなものにしたいと考えていました。

それが要するに、「ジャンルを超えたオムニバス」=「ネオ・オムニバス」ということです。

まず演劇があって、その後、その演劇と互いにインスパイアしあって制作された楽曲が演奏されます。これで第1部のワンセットです。

そしてまた同様に演劇と楽曲のセットで第2部があり、最後に全体の締めとして第3部のワンセットがきます。

で、360°の部分については単純に、360°カメラを使って撮影し、配信するということです。

視聴者にはyoutube上でカーソルを使って自由にカメラを動かして、好きなところを好きなように見ていただきます。スタッフが見切れたりするのも多分見えてしまうと思います。

「生」のエンターテインメントを肉眼で見る機会って、本当に少なくなってしまいました。

今回この「BIRTHDAY」という作品の発表の仕方を考えたとき、当然多くのお客様を招くことはできないので「配信」が基本になるというのは避けられないポイントでした。(公開収録は行いますが)

コロナ禍になってからの約1年、ものすごい数のコンテンツがyoutube等オンラインに溢れ出し、フェス等も普通にお金を出してオンラインライブを見るようになりましたが、そこでいつも僕は「勝手にカメラをスイッチングされるのが気に入らない」と思っていました。

ものすごい高画質で配信することを売りにしている業者等もいますが、「そんなことよりも見たいところを見せてくれ」とずっと思っていました。

時々お芝居をyoutube等で見ることもありますが、それも同じで。

映画やドラマじゃないんだから、「生身の人間がそこにいる」「喋ってないやつもそこにいて演技している」のが、生で、リアルの人間が演じる意味なのに、それをカット割りして編集してしまうと、ものすごく意義が削がれてしまうのではないか、と。

まぁそんなわけで、出来上がってみないとわからないですが、ぶっちゃけ僕は「バキバキにカッコイイ映像表現」とか「ド迫力の3D映像」みたいなのには全くならないと思っていて、むしろ見にくいと思います。

しかし、多少画像が荒れてても、演者さんがセリフをミスっても、変なノイズが入っても、とにかく「リアル」に、ある場所で、ある音楽ユニットと、あるシンガーソングライターと、ある劇団が一同に介して、互いの表現力をぶつけ合う様を、つぶさにご覧いただく

そんなひりひりした映像になることを期待しています。

いや「期待しています」て。僕が映像作るんでした。がんばります。

出演者インタビューも追って公開!

インタビュー第1弾、いかがでしたでしょうか?

今回は、このプロジェクトができた背景を、マツミヤカズトさんにがっつりお伺いしましたが、今後も制作・出演される皆さんへのインタビューを随時公開予定です!

更新情報は、AWAPのTwitterでお知らせするので是非CHECKを!

2月21日㈰公開収録開催!

2月21日㈰、『BIRTHDAY』の公開収録を開催!

観覧席の募集は定員に達したため、もう締め切っていますが、立ち見エリアでの観覧もOK!

立ち見エリアでの観覧は申し込み不要、当日会場にお越しいただけたらご覧いただけます◎

誰よりも早く”360°ネオ・オムニバスエンターテインメント”を観るチャンスなので、ぜひぜひお越しください!

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    AWAP編集部
AWAP編集部
徳島で頑張るひとを応援するメディア。セミナーや取材を通して若者にクリエイティブスキルをレクチャーしながら、一緒にフリーマガジンやWEBメディアを創っています。

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