1993年の高校演劇『絞首台』で誤って首を吊って死んでしまったチャーリー。20年後、同じ演劇を追悼として行おうとする若者たちが次々チャーリーと同じく絞首刑に見舞われていく。
POV(主観視点)で全編撮影されたティーンが主役のホラー映画なんですが、これ、正直世間の評価はイマイチなんですねー。
撮影係のフットボール部員のライアンが馬鹿すぎるだ、夜の学校が舞台だから暗すぎて何が起こってるかわからないだ、POVだから仕方ないけど画面が揺れすぎてしんどいだ、そもそも『絞首台』を20年後に演じることになった主役のリースはめっちゃ演技下手なのになぜチャーリーと同じ役をもらえてんだとか、もうね、酷評のあめあられ。
確かに私もその通りだと思うし、POVなのにカメラワークが完璧すぎる点とか不自然で興醒めするし、ラストもなんだかちょっとアレなんだけど。
あっ、ちょっと待って!観るのやめようと思ったあなた、ちょっと待って!
それでも、ビデオカメラだけじゃなくて携帯の映像も交えることで前後の出来事を浮き彫りにする構造が面白かったし、オープニングで流れる過去の映像が、何が起こるか予想はつくけれど、実際目にすると心臓がゾワっとするような恐怖を味わえるので決してダメダメな作品ではないんですよ!
ここまで酷評言っといてなんなんですけど。
個人的には夜の学校に忍び込んでわーきゃーするとか夢のような行為なんでね、ちょっとティーンの気持ちを味わえて幸せですらありましたよ。
あぁ、わーきゃーしてぇ(そんな作品ではない)。
血とか出ないし基本暗いから痛々しい映像とかそんな映らないし、そういうのムリ〜っていう方もご安心してご覧くださいませ♪
- ●『死霊高校』(2015年)
- 監督トラヴィス・クラフ
- 出演リース・ミシュラー/ファイファー・ブラウン/ライアン・シューズ