2023年3月26日

カッコイイ・オ・ト・ナ 4人目 大西実希さん

徳島で活躍するカッコイイ大人に”カッコイイ秘訣”を訊く企画『カッコイイ・オ・ト・ナ』

フリーマガジンAWAP休刊から早3年…

コロナ禍が落ち着いてきたこともあり、2023年大幅リニューアルを予定しているAWAPですが

それに先駆けて、この企画が再び登場です。

記念すべきリニューアル一発目の『カッコイイ・オ・ト・ナ』はこの方!

株式会社Mirea 代表取締役 大西実希さん

『ママがかえる、ママがかなえる』をコンセプトに、子育て支援をはじめとする様々な事業、活動をされている大西さんに、この事業に対する想いや背景、これからの展望をお伺いしてきました!

子育てママの悩みを解決したい

多方面で活躍する起業家であり、二児の母でもある大西さん

藍住町出身で、短大卒業後は大阪でアパレル店員として勤務し、結婚を機に帰郷。帰郷後は、祖父の会社に就職し、赤字だった飲食店をV字回復、黒字化させたという経験も。

その後、妊娠・出産という大きなライフイベントを経て、子育て、そして女性が子育てをしながら働くことの難しさに直面し、産後鬱も経験したそう。

そんな経験から

自分と同じような経験をしているママたちを支えたい、ママたちの悩みを解決したい

という想いが生まれ、

2021年『子育て支援創造スペースミレア徳島』を立ち上げました。

この『ミレア』、そして運営会社である『株式会社Mirea』では、

  • 地域で子育てを支援できる環境を提供
  • ママたちが情報を知り、つながりあえる場所を提供
  • 育児と仕事の両立をさせていママのサポート

など、ママたちの悩みを解消するための様々な事業を展開しています。

“チーム”の大切さ

ミレアの“ミ”は、みんなの“み”

ミレアで掲げるテーマである『チーム育児』

“孤育て”にならないよう、みんなで育児をすることを大切にし、『チーム育児』を推進する様々な活動も続けてきたそう。その取組を評価され、令和2年度とくしま子育て大賞〈チーム育児大賞〉を受賞しました。

令和2年度とくしま子育て大賞 授賞式の様子

この“チーム”の大切さは、大阪でのアパレル店員時代に学んだそう。

自分自身の弱みは周りが支えてくれて、強みで周りを支えるという“チーム文化”は、すべてにおいて大切だと大西さんは言います。

子育てはもちろん、これまでの活動や事業も、
すべて“チーム”だからできたこと。
この“チーム”のみんながいてくれるからこそ、

ミレアがあって、私がいるんです

そう笑顔で話してくれました。

ミレアは“過去・現在・未来” すべて

「ミレアは、私が生きてきた中で大事にしてきた“過去・現在・未来”すべてです。」

生きていたらマイナスなこともたくさんあるけど、考え方や工夫次第で必ずプラスになる!!

そう信じて、これまで突き進んできたそう。

今の大西さん、そして『ミレア』は、徳島のママたちに大きな影響を与え、たくさんの人から支持、応援されていて、一見すると“プラス”ばかりに見えるかもしれません。

でも、原点を辿っていけば、大西さん自身の“マイナスな経験”に辿り着きます。

産後鬱や、育児と仕事の両立の苦労

さらには、保育園で息子さんが大怪我、納得のいく説明がないばかりか、大怪我をした経緯・理由の説明も「息子さんが…」「お友達の〇〇くんが…」と二転三転。

子どもたちを見守れなかった、ということを認めてもらえなかった

という経験も。

このことについて葛藤する中、SNSに投稿すると「うちの子供の園でも…」という声が数件あったそう。

当初は転園を検討していた大西さんですが、他の園を探したり、他のママたちの声を聞くうちに、ひとつの考えに辿りつきました。

保育園での大怪我について責任転嫁することは、もちろん許されることではないけど、

保育園側も「園を守らないといけない」など、その理由や背景があるし、保育士、園の経営者、そして保護者、それぞれの立場で考え方も守らないといけないものは違う。

そうせざるを得ない状況を作っている社会がいけないのではないか?

この考えから、転園をやめ、しっかりと向き合っていくことを決意したそう。

そして、目の前の大怪我に関する問題に向き合うだけではなく、このようなことが起きてしまう“社会”に目を向け、保育の現場から改善策を模索したい、と考えるように。

そして、この想いに共感してくれた保育士・福井美里さんが代表となり、共に立ち上げたのが、保育士コミュニティ『ほなけんな』でした。

この『ほなけんな』では、300人以上の保育士さんたちから労働改善アンケートを募り提言にいく、などの活動をしてきたそう。

その活動は新聞にも掲載。実はこれが大西さんにとって初めての新聞掲載だったそう。

※電子版記事はこちらから読めます。

徳島の子育て環境を変えるためには、ただママたちを支えればいいわけではなく、社会を変えていく必要性があると実感した大西さん。

この経験から「行政や民間企業とも連携していかないといけない」と気付き、その後立ち上げた『ミレア』では、子育て講座や託児など、直接子育てをサポートする事業はもちろん、行政や民間企業とも連携し、「子育てしやすい社会を創る」ための様々な取組を行っています。

一見するとマイナスな“過去”も、しっかりと向き合い、”いま”行動を起こすことで、”未来”を大きなプラスにすることができる―

このように自身の信念を貫き通し体現化するということは、シンプルでいてかなり難しいこと。

それをこなし続けているからこそ、大西さんはたくさんの人たちを惹きつけるのではないでしょうか。

子どもが『希望をもてる徳島』に

そんな大西さんが目指す未来は

子どもが『希望をもてる徳島』にすること。

子育て環境をよくしていくことは、ただママたち・パパたちが子育てしやすくなる、というだけではなく、子どもたちの幸せな未来に直結します。

そして、その子どもたちが、次世代を担う大人になり、親になり…

そうして時代は繋がっていきます。

子どもたちが幸せな未来、幸せな徳島
子どもたちが希望をもてる未来、希望をもてる徳島

それは、イコールで「住む人みんなが幸せな徳島・住む人みんなが希望をもてる徳島」になるのではないでしょうか?

そんな未来を目指して、着実に一歩ずつ進んでいく大西さん。

2023年2月には、お弁当・テイクアウト専門店『果ル菜』をOPEN。

『果ル菜』では、素材や栄養バランスにこだわり、現役ママが考えたお弁当やお惣菜を販売

そして、子育てママにうれしい子供用メニューも豊富

まだ離乳食しか食べられない1歳頃のお子様用、そして2〜3歳用、4〜6歳用、と年齢に合わせたお弁当は『果ル菜』ならでは。

2〜3歳向けの「お子さま弁当ミニ」

今後は、藍住にある『ミレア』の2号店を川内に出店予定、ゆくゆくは、徳島初となる“産前産後ケアホテル”をつくりたいそう。

信念を貫き通しながら、どんどん躍進する大西さん。

そんな大西さんから、AWAP読者にメッセージをいただきました。

大西実希さんからAWAP読者にメッセージ

はじめまして

今、日本や徳島から安心感や
ワクワク感が薄れてきているように思います。

安心もワクワクも
チームになれば創ることはできるし
地域が活性化しながらワクワクすることもできるはず。

一回きりの人生
楽しくて幸せがいい。

その連鎖を創ることが未来につながると思うので
みんなで自分の想い描く輝く未来一緒につくっていきたいです!

楽しんでいこうね♡♡

AWAP編集部
大西さん、とっても素敵なお話を聞かせてくださりありがとうございました!!
子育て支援創造スペースミレア徳島
お弁当・テイクアウト専門店 果ル菜
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    AWAP編集部
AWAP編集部
徳島で頑張るひとを応援するメディア。セミナーや取材を通して若者にクリエイティブスキルをレクチャーしながら、一緒にフリーマガジンやWEBメディアを創っています。

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