妊娠中の妻と障害を持った弟、そして家を追い出されそうな父親たちの面倒を見るため借金を抱えるセールスマンのエリオットは突然失業してしまう。
絶望に陥る彼に入った一本の電話。それは悪魔のようなゲームの始まりだった。
タイ映画『レベル・サーティーン』のリメイク作品である今作。
初めはゲームに消極的だった冴えない主人公が、徐々に過激になる内容に順応していく姿がおもしろい!
ハエを殺すだけで1000ドルから始まり、ある男の腕を切り落としたり死体を運んだりすることで大金を得ていくエリオット。
共感性羞恥心をくすぐるような、もう見てたくない!と思うようなゲーム(大衆の前でおしっこしたり)はうまく回避しながら、悪事に手を染めることにも慣れてゲームを楽しみ出す姿にゾクゾクする。
今作はゲームの内容よりも優柔不断だった人間が決断力を持つようになる一方で、犯罪を繰り返すことに何の感情も持たなくなる姿を描写したかったようで、「あぁこうやって人間って悪に染まっていくんだな」っていうのが知れて興味深いのです。
一体誰がゲームを仕掛けているのか、最後に待ち受ける13個目のゲームの内容とは。
都市伝説に片足突っ込むようなラストは見ものです。ぜひ。
- ●13の選択(2014)
- 監督ダニエル・スタム
- 出演マーク・ウェバー/デヴォン・グレイ/トム・バウアー