2024年3月4日

いい映画いっぱいあるのに! ~ シーフォーミー


視覚障害者であるソフィは猫シッターとして人里離れた豪邸で一人過ごすことになる。
その夜、屋敷に侵入した強盗に襲われそうになったソフィは視覚障害者サポートアプリ〈シーフォーミー〉を使って元軍人のケリーに助けを求めるのだった。


アプリを使って敵と闘うという斬新な手法が見もののスリラー。
盲目のソフィを演じたのは自身も視覚障害者であるスカイラー・ダベンポート。
歩き方や表情の作り方がすっごく上手いなと思っていたので納得です。

『クワイエット・プレイス』でも聴覚障害者であるミリセント・シモンズが、『RUN』では足が不自由で車椅子生活を送るキーラ・アレンがそれぞれ配役と同じ障害を持ちながら演じていたけれど、やはり”演技“とは違う説得力がある分、作品にも凄みが出るなーと個人的に思います。

今作の見どころは前述した通りアプリを使って目が見えないソフィーでも武装した強盗を打ち負かすところなんだけど、まぁ思ったほど斬新ではないかな(笑)

ただただアプリで繋がったケリーとテレビ電話で「9時の方向にカメラ向けて!」とか「今目の前に強盗いるから撃って!」と指示を受けるだけというシンプルな展開なので。

だけど、元軍人でゲーマーであるケリーからの視点が完全にゲームそのもので、画面を見てる分にはフィクションなのに、ケリーが銃を握り強盗を撃ち殺すという現実が画面越しに存在しているという構図が妙にリアルというか。

SNSで好き勝手書き込んでいる内は誰かを傷つける意識はないけれど、現実にそれを目にして何かを思う人はいるわけで、ね。
そのSNSの軽さも投影されてるなと思ったけど、たぶんそこまで重い意味はない(笑)

最後はスカッとする系の、ある意味安心して観れるエンタメ作品です。ぜひ。

●『シーフォーミー』(2022年)
  • 監督ランドール・オキタ
  • 出演スカイラー・ダベンポート / ジェシカ・パーカー・ケネディ

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  • 記事を書いた人
    アサミヤカオリ
【AWAP公式ブロガー】1983年生まれ 大阪出身・徳島在住。アクリル・ペン画・クレヨン・Photoshopなど、様々な画材を用いて作成。リアル路線の人物画〜おもしろテイストのエッセイコミックまでタッチも様々。展示会出展、CDアートワーク、似顔絵作成、映画ブログなど多方面で活動中。

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