

同じ会社の面接を受けるはずだった男女5人が監禁され、その内生き残った一人が採用と告げられる。
同じく生き残りをかけた就職試験を描いた隠れた名作『エグザム』の続編かと思いきや全く別物だったというがっかり作品なのですが、『時計仕掛けのオレンジ』で知られるマルコム・マクダウェルがいかれた経営者を演じていたり、『オッペンハイマー』や『悪魔と夜ふかし』など最近活躍目まぐるしいデヴィッド・ダストマルチャンが主役を演じていたり、妙に豪華なキャストだけで70点!
正直キャラ作りが中途半端だったり、一人一人にフォーカスして話が進んでいくプロットが小賢しかったり(辛口!)、前述した名優たちの無駄遣い感が腹立たしかったりするんだけど(ボロクソ!!)、もう少し煮詰めれば上質な味付けになったんじゃないかと思える小ネタが散りばめられていて個人的に嫌いになれない(世間では低評価すぎるんだけど)。
5回しか発信できない携帯電話を誰にかけるか、執拗に繰り返される経営者の「君をイライラさせるものはなにか?」「会社のためにはなんでもできるか?」の質問の意図は何か・・・
もっと発展させれば面白いのに!と思うほどボヤって終わっていく要素だらけ。
今作はぜひ、これから脚本家や小説家など、物語を生み出そうとする人に観て欲しい。
この要素を自分ならどう発展させるか?
という頭の使い方をしながら観るとよろしいよ。
決して作品自体は頭を使わないから、脳みそ空っぽにしたい人もどうぞ!
あと、デヴィッド・ダストマルチャンはどんな作品でも光ってる!
- ●『エグザム ファイナル アンサー』(2013年)
- 監督フランク・マール
- 出演マルコム・マクダウェル / ビリー・ゼイン / デヴィッド・ダストマルチャン