

どのような活動をしていますか?
私は『株式会社office SERENO(セレーノ)』の代表をしています。会社自体は2022年に立ち上げたばかりで、まだできたてホヤホヤです。
今は6人のタレントが所属していて、アナウンサー、リポーター、アーティストなどのマネジメントを徳島と愛媛でやっています。
加えて、映像制作のお仕事もやっていて、地元のテレビ局のコーナー制作や、企業のPR動画なども手がけています。大きく分けてこの二つがメインの事業ですね。
きっかけを教えてください
大学生のとき、とある番組のスポーツコーナーを担当することになり、それがアナウンサーとしてのスタートでした。
喋るのがすごく楽しくて、「あぁ、これを仕事にできたら最高だな」と思ったのがきっかけです。新卒から10年ほどは局アナとして活動していたんですが、結婚を機に徳島へ移住することに。
そのとき、「もう辞めなきゃいけないのか…」と不安になったけど、四国放送の『ゴジカル!』という番組から「徳島に戻ってくるなら担当してよ」と声をかけてもらって。「じゃあ、フリーアナウンサーをやってみようかな」と思ってフリーで活動を始めたのが現在の事業につながっています。
なぜ徳島を拠点に?
結婚を機に徳島に住むことになったのがきっかけです。住んでみると、豊かな自然にあたたかい人々。さらに女性起業家として活動するための支援や学びも得られるこの環境に、とても満足しています。
きっと徳島に住んでいなかったら、今のような自分らしい生活はできていないと思います。
出身はどちらですか?
実は、生まれは徳島なんです。父が転勤族で、徳島で勤務していたときに私は生まれました。でも、1歳前後で引っ越したので、育ったのは広島県です。
四国放送のアナウンサー募集を見たとき、「そっか、生まれは徳島だ。でも徳島生まれなのに行ったことないや、行ってみよう」と思い、初めて徳島の地に降り立ちました。
今後の目標や夢は?
今は「SERENOって森本さんのとこだよね」と業界では認知されてきたんですが、もっと広く知ってもらえるようにしていきたいです。「タレント事務所といえばSERENOだよね」と言ってもらえるくらいに知名度を高めていくのが目標です。
また、所属している6人のタレントたちはそれぞれ違った背景があります。子育て中だったり、副業で活動していたり。所属タレントたちが〝輝きたいと思ったときに、輝ける場所〟を提供する、それが私の目指すところです。
「どうせ徳島だから」と夢を諦めることについてどう思う?
この言葉、よく耳にします。私は初めて徳島に来たとき、「自然が豊かで、食べ物もおいしい。子育てするには最高じゃん!」って思いました。でも同時に、整ってない部分もある。
ただ、それって〝ない〟と捉えるか、〝これから作れるチャンス〟と捉えるかで、見え方が変わると思うんです。皆さんは、どちらに受け取りますか?
私は、まだまだこれから変えていけると思っています。美味しいもの、豊かな自然、それは徳島にしかない強み。 都会みたいに遊ぶ場所やワクワクする場所が足りないなら、それは自分たちで作ればいい!
魅力的なものはここに現存していて、それを活用してもっと魅力的な場所にできる可能性を秘めたまちだと感じています。若い世代にも徳島の〝これから〟に目を向けてほしいと思っています。
読者へメッセージ
〝若い〟って、全員に与えられた最高の財産だと思うんです。時間もたくさんあるし、フットワークも軽くて、挑戦するチャンスがいっぱいある。県外でも海外でも、いろんな場所に行って、いろんな経験をして…。知見を広げて、考え方を磨いて。そしていつか、豊かな自然と人のあたたかさがある徳島に戻ってきて、自分の力で何かを生み出してくれたら嬉しいなって思っています。
このまちには、そんな未来をつくる楽しさがちゃんとあるんです。
インタビュー動画はこちら
※この記事はフリーマガジン「AWAP 2025年号」に掲載された内容をWEB用に再構成したものです。
取材は、2024年11月23日(土)に開催された公開収録イベント
「夢語りシンポジウム」にて実施されました。