

あなたの夢は?
僕の夢は、徳島で若者がもっと活躍できて、楽しめる場所をつくることです。
今、若者が楽しめるのって阿波おどりみたいな大きなイベントくらいじゃないですか?
だから、若者が主役になれるようなイベントを、自分たちで作っていきたいと思ってます。
阿波おどりに匹敵するようなイベントを若者たちで作り、楽しんでもらうことが目標です。
夢をもったきっかけは?
大学で県外に出て、出身地を聞かれた時に
「徳島です」と答えると、「何があるの?」って聞かれるんですよ。そのとき、自分でも「何もないかも」って自虐っぽく返してて。なんだか悔しかったですね。
だからこそ、「徳島でもっと面白いことしたい」って強く思うようになったんです。
その思いは大学進学後に芽生えましたか?
いや、実は高校生の頃から「徳島をもっと面白くしたい」って気持ちはあったんです。
でも当時はサッカーに熱中していて、具体的な行動はできてなかった。
そんな時に、エンターラルの香川紘輝さん(AWAP前号掲載の学生起業家)と授業で出会って、
「こんなふうに徳島でも面白いことができるかもしれない」って衝撃を受けて、自分の中でモヤモヤしてた気持ちが一気に晴れました。
だから僕もやりたいと強く思いました。
現在の取り組みを教えてください
大きく2つの活動をしています。
ひとつは『とくしま若者回帰アンバサダー』として、徳島出身の若者がUターンしてくるきっかけになるような魅力発信をしています。
もうひとつは、所属している学生団体 『AWASONIC』での活動です。この団体のコンセプトはズバリ、〝徳島のおもんないを終わらせる〟。僕は関西チームの代表をしています。
徳島出身じゃないけど「徳島を盛り上げたい!」って仲間もいて、そんな仲間と一緒に「徳島でどんな面白いことができるか?」を考えながら、日々動いてます。
現在の生活スタイルを教えてください
京都の大学に通っていて、今月は三回ほど徳島に帰ってきています。
週末は徳島で活動して、平日は京都で授業という感じで、行き来する生活を送っています。
「県外に出なければよかったな」と思うことはないですか?
それ、めっちゃ言われます(笑)。
でも僕は、県外に出たからこそ見えた徳島の良さがたくさんあって、全然後悔はないです。
県内にいたら気づけなかった徳島の魅力や課題が、外に出たことでくっきり見えるようになったんですよ。
それに、県外に出たからこそ出会えた仲間たちと今一緒に活動できているので、むしろ県外に出てよかったなって思ってます。
県外から見えた徳島の良さって?
若者が挑戦できるチャンスがめちゃくちゃあることです。
関西では人が多すぎて、何か始めても埋もれちゃうことが多いんですよね。
でも徳島は、自分がやりたいことに対してすごく反応があるし、行動すればすぐに誰かが見てくれる、そんな場所だと思います。
不安や苦労したことは?
不安は全然ないです!むしろワクワクしかないですね。
ただ、「県外と行き来するの大変だね〜」とはよく言われます。
でも僕にとっては、徳島に来るたびに学ぶことがあって、「来てよかった!」って毎回思ってます。楽しいから通ってる、って感じです。
徳島で頑張っていてよかったと思うこと
僕の行動がきっかけで、「自分も何かやってみたい」って思ってくれる人が出てきたことです。
自分がちょっとでも誰かの勇気や希望になれていたら、それって本当に嬉しいし、やってきてよかったなって思えます。
前は、「徳島って何もないよね」って言ってしまってたんですけど、
今は「AWASONICがあるよ!」って言ってます。
読者へメッセージ
行動すれば、環境は変わる―これを伝えたいです。
頭の中で、あれこれ考えていても、実際に動かないと何も始まらない。
僕自身、思ってたことを行動に移したからこそ、今の仲間や環境に出会えました。
だから、〝迷って何もしない〟じゃなくて、〝とりあえず一歩踏み出してみる〟。それだけで、きっと景色は変わりますよ!
インタビュー動画はこちら
※この記事はフリーマガジン「AWAP 2025年号」に掲載された内容をWEB用に再構成したものです。
取材は、2024年11月30日(土)に開催された公開収録イベント
「夢語りシンポジウム」にて実施されました。