『バットマン』で最も有名なヴィランであるジョーカーことアーサーが、悪へ墜ちるまでを描いた話題作。
2020年アカデミー賞でホアキン・フェニックスが最優秀主演男優賞を受賞。
誰もがそれを予想できたように、画面の中で世界への怒りを募らせていく姿は”ホアキン・フェニックス“ではなく”アーサー“にしか見えないからマジですごい。
腐敗臭に満ちたゴッサムシティに笑いを届けるべくコメディアンを目指す心優しきアーサーが、ことごとく傷付けられ悪に堕ちていく様は、見ていて苦しいはずなのになぜか快感を覚えてしまう人続出。
そして最後、真のヴィランジョーカーが誕生する瞬間、歓喜で「フォフォーゥ!」とガッツポーズを決めること間違いなし!
良いんです! 悪に魅せられる自分を否定しなくても良いんです!
アーサーは格差が広がる現代社会の象徴であり、暗く世知辛い世の中でどう自らが幸せに生きるかを見出しジョーカーとなる姿は我々の希望でもあるから(もちろん犯罪はダメよ)。
序盤で肩を落として階段を登るアーサーと、ジョーカーメイクで踊りながら降りていくアーサーの対比をしかと見てほしい!
- ●『ジョーカー』(2019)
- 監督トッド・フィリップス
- 出演ホアキン・フェニックス/ロバート・デ・ニーロ/ザジー・ビーツ