突如起こったゾンビパンデミックにより一人部屋に取り残された青年の生還劇を描く。
デジタル世代のゾンビ作品として話題にもなったNetflix作品なのですが、個人的に興味をそそられたのは狭い住宅地(劇中では団地)でのサバイバル模様。
韓国が舞台とあって集合地帯の様相が日本にも通ずるものがある分、親近感も湧くし広大な土地で繰り広げられるハリウッドのゾンビものとは違ってより恐怖心も伝わってくるのです。
少しでも物音を立てようなら廊下にいるゾンビに目をつけれるし、逆に隣室に物資を漁りに行きやすい、という利点もあり。
いざ日本でゾンビが発生したらこんな風に立て篭もるだろうことも、想像に難くない。
たまたま向かいのマンションに同年代の異性がいたり、彼女がめっちゃ美人だったりとそんなご都合主義な点はいただけませんが、ゾンビの気味悪い動きが素晴らしいからそこは目を瞑りましょう。
『アイ・アム・ア・ヒーロー』にもあった”生前の習慣が残る“という設定を活かした消防士ゾンビは見ものです。
鬼気迫る状況の中、どこかのほほんとした空気が漂っていたり、残酷な描写は避けられている点からもゾンビもの初心者の方におすすめです。
現実でもおこもり期間が長い分、シンクロさせて観てみても面白いかも?
- ●『#生きている』(2020年)
- 監督チョ・イルヒョン
- 出演ユ・アイン / パク・シネ / チョン・ベス