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2024年、世界中で感染症が拡がり免疫のない人間は外出禁止令が出され、免疫を持つものだけが働きに出ることを許されていた。
パンデミック中に恋に落ちたニコとサラとは未だドア越しや携帯でしか話したことがない仲だが、ある日サラは感染を疑われ隔離施設の「Qゾーン」に送り込まれそうになる。

2020年のロックダウン中のロサンゼルスで撮影されたというパンデミックスリラー。
『トランスフォーマー』や『アルマゲドン』などの監督であるマイケル・ベイが製作したとあって、パンデミック中の静かな街並みとは裏腹に、配達員であるニコの自転車で駆け巡る姿やドローンでの映像など疾走感は抜群。

謎のQゾーンの存在や黄色い防護服を被った衛生班の不気味さもパンデミック作品ならではで、同じく感染の脅威を描いた『アウトブレイク』とかが好きな人にはおすすめな世界観です。

個人的に観てほしいのは衛生局の局長を演じたピーター・ストーメアの悪代官っぷりね。
「衛生局」の名に全くそぐわない不潔な身なりと局長の立場を利用してやりたい放題やる姿はマジでクズなんだけど、ピーター・ストーメアのどこか情けなくて可愛らしい雰囲気で嫌いになれない。むしろ好き。

ちなみの本作はパンデミックの脅威というよりは、パンデミックで気薄になった人間同士の繋がりや恋模様を描いたものなので、幅広い人が共感できること間違いなし。
ぜひご覧ください。

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