2024年2月26日

いい映画いっぱいあるのに! ~ 吸血鬼ゴケミドロ


謎の光体によって墜落したジェット機。

乗り合わせた副操縦士やスチュワーデス、次期総理候補者や精神科医などの人物が生き残ったが、外国大使を暗殺して逃亡中だった男が青い光に引き寄せられ謎の生物によって体を乗っ取られる。そして次々人を襲うのだった。


60年代にもこんなB級SFがあったのか!と感動したのですが、今作は松竹作品の初めての特撮怪奇映画らしいですね。

地球の侵略を目論むゴケミドロという地球外生物の描写が今見ても不気味で、スライム上の物体が人間の額をパカっと割って入り込む(明らかに逆再生なんだけど)シーンは子供の頃に見たらトラウマものかも。

彼に体を乗っ取られた人間の無表情で辿々しい動きは、CGとは違う、生身の人間がやるからこその生々しい生臭さがある(めっちゃ生生言ってる)。舞台照明かと思うほどに過剰に当てられる赤や青のライトもより一層不気味さを増している。

今作は特撮でありながら世界情勢を反映した人間ドラマに見応えがあり、ベトナム戦争や世紀末思想まで取り込んでいてかなりディープ。

悲観的な内容ながら、ゴケミドロに乗っ取られる役の高英男のアイメイクやスチュワーデスが繰り返す「こわいっ」や仮面ライダーばりの発泡スチロール感のある岩など、コメディ要素も多数あって良い塩梅にB級なのだ。

濃厚な内容ながら84分でサクッと観れるし、なんならテンポ遅めだから1.5倍速で観たってOKな、ある意味現代人向けな手軽さでおすすめ。ぜひ。

●『吸血鬼ゴケミドロ』(1968年)
  • 監督佐藤肇
  • 出演吉田輝雄 / 佐藤友美 / 高英男

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  • 記事を書いた人
    アサミヤカオリ
【AWAP公式ブロガー】1983年生まれ 大阪出身・徳島在住。アクリル・ペン画・クレヨン・Photoshopなど、様々な画材を用いて作成。リアル路線の人物画〜おもしろテイストのエッセイコミックまでタッチも様々。展示会出展、CDアートワーク、似顔絵作成、映画ブログなど多方面で活動中。

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