2020年9月14日

いい映画いっぱいあるのに! ~ ズーンビ


動物園(ZOO)でゾンビ(ZOMBIE)が発生!
その名も『ZOOMBIE(ズーンビ)』!

タイトルからしておふざけ感が否めない今作は、アメリカでB級作品を量産しているアサイラム社から誕生いたしました。

このアサイラム社、有名タイトルに便乗した作品を作っていることでも有名で、例えば、

・『トランスモーファー』(元ネタ『トランスフォーマー』)
・『アイ・アム・オメガ』(『アイ・アム・レジェンド』)
・『紀元前1億年』(『紀元前1万年』)

などがございます。


2012年には大作『ホビット 思いがけない冒険』に便乗した作品をリリースしようとするも、ワーナーから訴えられ敗訴したという過去があるにも関わらず、懲りずに同じような手法で模倣策を次々産み出しております。

初めてアサイラムの存在を知った方は、なんて悪質な会社なんだ!とお思いでしょう。確かにね。

でも、アサイラム作品のファンが日本でも多数いるのは事実であり、私もその一人。

なんてったって、不真面目な作品を大の大人が大真面目に演じ、作り上げている背景が心をくすぐるのです。それに突っ込みどころ満載な作品でも、その突っ込みどころを敢えて組み込んでいる策士な匂いがぷんぷんするから、なんか放っておけないのです。


前置きが長くなりましたが、『ズーンビ』は最初に書いた通り、動物園でゾンビが大暴れする作品。しかし、今までと違うのは人間ではなく動物がゾンビになっちゃうのです

猿や象やゴリラやキリン・・・絶滅危惧種を集めたこの動物園で、人間がゾンビ化した動物から逃げ回る姿は、一種爽快感も味わえます(私だけ?)。

そして、粗すぎるCGでぎこちなく動くかと思いきや、明らかに資料映像を拝借したであろうリアルな動物の姿がギャップがありすぎて笑えます。

ゾンビ化した動物に襲われる人間も明らかに合成なのですが、演技に情熱が込められすぎてこれまた笑えると同時に、真剣な姿に感動すら覚えるのです。

どんなおバカな作品でも、情熱を持って楽しく作っている人がいると思うと好きになっちゃう。映画でもアートでも人間性が透けて見えるものは愛されるのだなぁなんてしみじみ噛み締めた『ズーンビ』。

しょぼいけど意外にストーリーは王道だし、突っ込みどころ満載でみんなで観ても楽しめるしで超おすすめ(責任は持ちません)!

ぜひご覧ください♪

●『ズーンビ』(2016年)
  • 監督グレンミラー
  • 出演イオーネ・バトラー/アンドリュー・アスパー/ララ・ネストール

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AWAP編集部
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