2026年7月20日

いい映画いっぱいあるのに! ~ 伯爵


吸血鬼でありチリの独裁者として君臨してきたピノチェトは、自ら血を飲むのを止め、死に絶えようとする。

しかし家族は彼の財産を狙って、なかなか彼を死なせようとはしない
そんなとき、彼らの歯車を狂わせる女性が姿を現す。


実在のチリの独裁者アウグスト・ピノチェトが「もしも吸血鬼だったら…」という奇想天外なストーリー。

めちゃくちゃコメディなのかと思いきや、モノクロ映像と重厚な音楽にグイグイ引き込まれる、センスが尖りまくった極上のブラックコメディです。

現実のピノチェトはかなり残忍な独裁者として有名ですが、彼を吸血鬼として描くことで「今まで処刑してきた多くの人々は、ただ殺されたのではなく『食材』として消費されていたのだ」という、ゾッとするような風刺を効かせているのです。


なんか歴史とか絡んでて小難しそう・・・と思ったあなた、全然大丈夫
私も歴史に疎いし彼の存在を全く知らなかったけど、ゴタゴタした家族もの、そして一風変わった吸血鬼ものとして存分におもしろい!

何より、吸血鬼が空を飛ぶシーン、まじでカタルシス!

中盤は少し物語が停滞するんだけど、鬱憤溜まった後に訪れる空飛ぶシーンはまじで鼻血出そうなくらい興奮します。

個人的に大好きなアイスランドのバンド、シガー・ロスのMVですか?って思ったくらい、センスの塊です。

とにかく映像がすんばらしいので、部屋真っ暗にして世界観に浸ってほしい!

●『伯爵』(2023年)
  • 監督パブロ・ラライン
  • 出演ハイメ・バデル / グロリア・ムンチマイヤー / アルフレード・カストロ

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  • 記事を書いた人
    アサミヤカオリ
【AWAP公式ブロガー】1983年生まれ 大阪出身・徳島在住。アクリル・ペン画・クレヨン・Photoshopなど、様々な画材を用いて作成。リアル路線の人物画〜おもしろテイストのエッセイコミックまでタッチも様々。展示会出展、CDアートワーク、似顔絵作成、映画ブログなど多方面で活動中。

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