突如として山中に出現した怪獣モゲラを、軍は街の手前で辛うじて撃退する。しかし、安堵したのも束の間、「ミステリアン」と名乗る異星人が現れ、地球はかつてない征服の危機に直面することとなる。
『ゴジラ(1954)』の後に作られた、日本で初めて巨大ロボが出てくるSF超大作。
言わずもがな、東宝映画でございます。
そして、言わずもがな、東宝といえば特撮。
ミニチュアを存分に使っての巨大ロボとの戦闘シーンは大迫力!
地崩れのシーンなんか、思わず本物かと思って息を呑んじゃいましたよ。
そんな力の入った特撮シーンとは相反し、地球征服を目論む異星人たちのチープさったら!
まるでゴレンジャーの廉価版かと思うほど、衣装のペラペラ具合が悲しい・・・
でも、そのコメディタッチな風貌には、戦後の暗い世相を吹き飛ばそうとするような、不思議な微笑ましさがあるのです。
特筆すべきは、志村喬はじめ、ゴジラシリーズでお馴染みの佐原健二など、名優たちの確かな演技力で、突飛な設定を地に足の着いた物語へと昇華させる説得力に満ちているのです。
一歩間違えると迷作になりかねない異星人たちのB級加減も、戦後に気合を入れて作られたのかと思うと愛さずにはいられない。
当時の宇宙への関心も強く反映されていて、貴重な資料としてもおすすめしたい。
色んな意味で、お宝な作品です!
- ●『地球防衛軍』(1957年)
- 監督本多猪四郎
- 出演佐原健二 / 平田昭彦 / 白川由美


